私は、職業として学者を名乗っている者には、二つの社会的責任があると思います。
1つは、権威者として、世論を誘導できる立場にあることに由来する責任です。
 例えば、バブル経済の頃、日本は世界一の経済大国になり、21世紀は大繁栄の時代を迎えるなどという無責任な論調が、経済界に流されました。
 このとき、イデオローグとなったのは、学者達です。
 本当なら、バブル経済を擁護、黙認した学者達は、現在の不況の責任をとって、彼らは総辞職すべきでしょう。

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2つめは、教育者として、思想を次の世代に伝播できる立場にあることです。
 彼らは、例えば、大学にとどまらず、日本の教育全体に対して、内容的な裁量権を持っています。
 何を教え、何を教えないかは、彼らの一存なのです。つまり、次世代の人材的基盤を左右する力を持っているのです。

 もし、学者達が、このような責任と無縁であるならば、思うまま思索に耽ってもらってかまわないと思います。
 しかし、彼らはこのような特権を持っている以上、単なる主観の世界に遊んでもらうわけにはいかないはずなのです。



阪本剛