> そして「豊かさ」が普遍的に共認された目標となると、恐ろしいことに、もはや誰もそれが『必要か、必要でないか』などと考えなくなる。(33821)
この指摘は、現在の社会体制が、いかに非人間的であるかを、的確に示しているように思う。
◆「選択肢」から選ぶだけの「自由」
市場経済の繁栄によって物的な豊かさが完成し、また社会保障制度が浸透し国家による福祉の恩恵が行き届くようになる。
しかし、結果として、人々は既製の選択肢から選び取るのみの、消費社会ができあがってしまった。
人々は、「選択肢から選ぶこと」を「自由」と呼び、この「自由」を何よりも重要だと思わされてきた。
そして、就職や、選挙制度や、日常の娯楽を見れば明らかなように、自由に生きることとは、マスコミや専門家が作った「既存の選択肢」から選ぶことと同義になってしまった。
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この指摘は、現在の社会体制が、いかに非人間的であるかを、的確に示しているように思う。
◆「選択肢」から選ぶだけの「自由」
市場経済の繁栄によって物的な豊かさが完成し、また社会保障制度が浸透し国家による福祉の恩恵が行き届くようになる。
しかし、結果として、人々は既製の選択肢から選び取るのみの、消費社会ができあがってしまった。
人々は、「選択肢から選ぶこと」を「自由」と呼び、この「自由」を何よりも重要だと思わされてきた。
そして、就職や、選挙制度や、日常の娯楽を見れば明らかなように、自由に生きることとは、マスコミや専門家が作った「既存の選択肢」から選ぶことと同義になってしまった。
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