>今までの運動がことごとく失敗に終わったのも、一言でいえば状況認識の甘さとその誤った状況認識からの戦略戦術が稚拙であったことに帰す。<(19718上平さん)

今の社会状況は問題だ、だから変革が必要だ。これは一見正論に見えます。しかし、その意識の根底に「今の現実が嫌で嫌でしょうがない」という自分自身の否定感情があり、その負のエネルギーをバネにしてきたのが、これまでの幾多の運動だったのでしょう。

このような否定思考は、その反動としての「理想像」を頭の中に捏造しがちです。それが逆に現実の的確な状況認識を妨げ、また現実の中にある可能性をも見失ってしまう、だから運動は失敗する、という因果関係ではないでしょうか。

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少し前、この会議室で「既成観念の全的否定」についての議論がありました。この既成観念の全的“否定”と、現実の“否定”視とは、同じ「否定」という言葉でも全く意味が異なるということも、さらに鮮明になったようです。

現実を否定視しない者ほど既成観念の否定は容易であり、現実を否定視しない者ほど、現実の可能性に立脚し本当に現実を動かしている。

このような充足派・実現派の「可能性思考」を繋いでいくこと。これが、新しい認識革命の運動論なのではないかと思います。

田中素