>人の妻問いは、やはり今後進化すべき対偶婚であるというのが彼らの立場である。モソ人がいつから妻問いを行っているかは、実際には不明だ。ワラビ村の民間宗教者ダパであるトディは、もともとモソ人は一夫一婦の結婚を行っていたが、いつしか妻問いに変わったのだと考えている。それは彼のダパの師であった彼の母方祖母の兄(ソナタジャ)に教えられたことなのだという。また、トディに聞いた説話や昔話には、結婚に関わるものは多いが、妻問いに関わるものは極めて少ない。父系一夫一婦制が母系妻問いに変化することは、現在の双系家庭の35%が子の世代に妻問いを行っているという前掲の陳烈の調査からしてもありうべき方向である。つまり、現在モソ人はなんらかのメリットがあって、母系妻問い社会を維持しているとしか言いようがないわけである。リンク

現代の学者たちには、近代数百年の歴史しかない恋愛や一対婚が、古くからある本源的な婚姻様式であって欲しいという強い願望があるようである。

根拠のない願望から生まれる分析というものほど、あてにならないものはない。


かにかに 
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