チェルノブイリの30年前に大惨事を起したロシアウラルの核施設から17年9月に放射性物質が放出された。
ロシアの核施設大事故といえば1986年におきたチェルノブイリが有名ですが、実はその30年前の1957年に、ウラル地方マヤ-クで高レベル放射性廃棄物を貯蔵していたタンクが爆発を起し、大量の放射性物質が大気中に放出される大惨事となる事故が発生した。

ところが当時のソ連政府は事故を全面的に隠蔽し、施設にもっとも近かった1万人には事情を告げずに避難をさせただけで、周辺住民27万人は、高レベルの放射能に晒された。
リンク(ウラル核惨事)

事故はチェルノブイリ、福島第一原発事故に匹敵する「史上最大の核惨事の一つ」とされることになる。
しかし、その実態は反体制派科学者ジョレス・メドベージェスが70年代に西側に亡命して「ウラルの核惨事」について詳細な論文を発表するまで、旧ソ連系以外ではほとんど知られていなかった。

・今回の放出事故はロシア側の言うように人体や環境への影響は殆どない。ただしロシアの相変わらずの隠蔽体質は変わらず、当初「西側のスパイ衛生が欧州上空で大気圏に再突入したときに、漏れたもの」という珍説を発表していた。
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・一方で改めて注目されたのは、マヤーク周辺の放射能汚染の進行と住民の健康被害である。
核施設周辺はかつて、森林と湖水に囲まれた美しい景観を誇ったが、汚染水が周辺河川、湖水に投棄され続けたことで、住民たちが「死の川」「プルトニューム湖」などと呼ぶほど、汚染が進んだ。

「湖畔に1時間も佇めば死亡する」レベルの放射能が確認された。
今回も放射能漏れに関連した外国の取材は一切認められず、市境には今でも検問所が設けられ、外部との接触は厳しい制限を受ける。
市民は科学者、技師ら核施設および関連施設の従業員とその家族に限られ、結婚も市民同士しか許されない。地元の人権活動家の潜入映像によれば、「放射能で汚染された者同士や、その子ども同士が結婚することで、健康被害が子孫にドンドン広がる」「市民の間に治安機関員が潜んでいて、ろくに話も出来ない」と市民たちが語っている。

☆福島原発事故後、除染が進んだという理由で、避難していた住民の元の街への回帰政策が行われていますが、過去の大事故の経験から考えても、被災者は帰るも地獄、帰らないのも地獄という悲惨な状況が続いている。



荘家為蔵