人類の遺伝的差異が少ない理由はなんで?。
→文化的背景に基づく、集団間の排他性のようなものが存在しいて、異文化集団を徹底的に排除した結果、当時存在した高々1万人ほどの集団が、他のすべての同種集団を絶滅させた結果、現在に至ったと考えられるからです。
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ボトルネック効果も上記現象を裏付ける。
>この新しい社会では、一部の男性が他の男性よりも著しく大きな富を手にした可能性が高いというのだ。また、車輪や馬、ラクダによってもたらされた移動手段の向上も、男性主導による他共同体の征服などにつながり、特定の地域における男性間の生殖競争を激化させたかもしれないと考えられている。
リンク



リンク より引用

ヒトは、サル(たとえばチンパンジーやゴリラ)と比べて、その個体数が圧倒的に多いのにもかかわらず、個体間の遺伝的差異が少ないことが知られています。ちょっと意外ですよね。ヒトには、肌、毛、目の色から身体の大きさまで様々なタイプがあるのに、同種のサルはみな同じような姿形に見えますからね。個体間の遺伝的差異が少ないということは、個体ごとの祖先をさかのぼっていくと、より現在に近い過去において、共通の祖先にたどり着くということになります。したがって、現存するヒトの共通祖先にたどり着いた頃、現存するサルの共通祖先にはまだたどり着いていない。つまり、その時点で、現存するヒトにつながる共通祖先の個体数は、サルのそれよりはるかに少なかったわけです。

(中略)

ところが、最近になってネアンデルタール人(我々ホモサピエンスとの共通祖先からおよそ25-50万年前に分かれた後、3万年前に絶滅してしまった、我々と最も近縁のヒト科の一種)のDNA分析の結果から、彼らと、さらには、彼らと我々ホモサピエンスの共通祖先もまた、予想以上に個体間の遺伝的差異が小さかったことが明らかとなったのです。これは、ホモサピエンスとネアンデルタール人がその共通祖先から分かれる以前から、すでに個体数のボトルネックが存在していたことになります。この結果から、まず実個体数のボトルネック説が怪しくなってきました。というのも我々のご先祖様が、約50万年前から10万年前まで、ずっと40万年間も1万個体のまま絶滅もせず存続してきて、10万年前を境に急激に繁栄したとは考えにくいからです。

一方、実効個体数のボトルネック説に従えば、約50万年の間に、我々の先祖とネアンデルタール人の先祖は、少なくとも合わせて3回(ホモサピエンスとして1回、ネアンデルタール人として1回、両者の共通祖先の時代に1回)の、約1万個体からの幸運な再出発を経験したということになります。我々ホモサピエンスにとっては、少なくとも50万年の間に2回も幸運に恵まれて、現在まで生き延びてきたことになります。それも同時期に存在していたサルたちは何らその影響を受けずに。これはあまりにご都合主義的な説明ではないかということで、別の原因を探った論文が、今回ご紹介する論文です。

ドイツのマックスプランク研究所・Jean-Jacques Hublin率いるグループによって米国科学アカデミー紀要に報告された本論文によれば、ヒト科の進化の過程で、実効個体数のボトルネックが生じた原因として、幸運な地理的優位性ではなく、ヒト科特有の文化的嗜好性(言葉、食べ物、習慣など)が、他の文化的に異質の集団との交わりを避け、均質な集団を維持したからではないかというのです。Hublinらは、コンピューターシュミレーションを通して、文化的背景の近い者同士が、より高い確率で結婚するように条件設定したところ、その集団の遺伝子プールが均一化される傾向があることを見出しました。逆に、サルのように、相手をえり好みしなければ、遺伝子プールは多様化していきました。

もしこれが本当だとすると、ヒトの進化に隠されたとても恐ろしいシナリオが考えられるのです。ヒトが進化の過程で、多少なりとも文化の初期段階を経験した約50万年前から、すでに文化的背景に基づく、集団間の排他性のようなものが存在しいて、異文化集団を徹底的に排除した結果、当時存在した高々1万人ほどの集団が、他のすべての同種集団を絶滅させた結果、現在に至ったと考えられるからです。偏見に基づく差別の根は、思っているよりもずっと深いところにあるのかもしれませんね。



匿名希望